全集中!「鬼滅の刃」から学ぶGoogleトレンド活用法

Googleトレンドの活用法を鬼滅の刃で紹介

すっかり「鬼滅の刃」にはまってしまったデジタルドクターのさくらです。私たちの生活にかかすことができなくなったネット検索。知りたいことがあればスマホで簡単に調べられる便利な時代。

人々の関心ごとはデータ化される。

Googleトレンドではそんな「人々の関心ごと」をリアルタイムデータ化していて、世界中の人々の「関心ごと」をリサーチできるツールです。

企業であれば専門会社にお願いするレベルのリサーチがGoogleトレンドを活用すれば無料で調べられるのです。これは本当にすごいことです。まだ使ったことがない方は損をしているかも!ぜひ使い方を覚えてあなたの仕事に活かしてください。

今回は多くの方に興味をもってもらいたいので大人気の「鬼滅の刃」を題材にGoogleトレンドの使い方や活用法をご紹介したいと思います。

この記事ではGoogleトレンドをビジネスに活用したい方向けにGoogleトレンドの賢い使い方&活用術を解説しています。

この記事を読むとわかること

Googleトレンド活用してヒットの裏側を探るには?
Googleトレンドの「比較」を使うと見えてくるものは?
Googleトレンドの急上昇ワードや人気トピックスなどをいち早くチェックするには?

Googleトレンドとは正確には、Googleで検索されたデータを集計してトピックへの関心の高さを表すデータです。測定したデータを匿名化し、それを分類、グループ化して集計します。これにより、世界中から都市レベルの地理に至るまで、検索全体で特定のトピックへの関心を測定できます。また、期間は2004年以降で設定可能なので10年以上の長期のトレンドを確認したい場合にも役立ちます。

Googleトレンドの画面

人気度の動向がよく使われるサーチです。ここに検索したいキーワードをいれると人気度がわかります。

指標は0から100まであります。100に近いほど多くの人が検索していることになり、0に近いほど検索している人が少ないことを意味しています。決して100件などの実数ではないのでご注意ください(私は初めて使った時に勘違いしていたのでw)

目次

Googleトレンドで見る『鬼滅の刃』ヒットの裏側

『鬼滅の刃』は2020年その人気が社会現象化しているアニメです。原作は「週刊少年ジャンプ」に連載されていた漫画です。

2016年2月15日『鬼滅の刃』第1話が少年ジャンプ11号に掲載されました。ここからドラマが始まりました。

鬼滅の刃の掲載開始から2020年11がつまでのGoogleトレンドデータ
鬼滅の刃の掲載開始から2020年11月までのGoogleトレンドデータ

上のグラフは「鬼滅の刃」が連載を開始した2016年2月~2020年11月5日まで約4年間のGoogleトレンドのキーワード「鬼滅の刃」の人気度の推移グラフです。

連載当初2016年はWebでの関心はそれほど高かったわけではないようですね。
2016年6月3日 単行本第1巻 発売

そして最初の動きが
①2017年10月 この頃には紙面上では人気漫画になっていたようです。
週刊少年ジャンプ 第1回キャラクター人気投票結果発表が紙面上で行われました。ちなみにこの時の結果は第1位:竈門炭治朗、第2位:我妻善逸、第3位:竈門禰豆子

次が②2018年3月
ここでは特段のトピックスはなかったようですが、Twitterなどでも語る人が少しずつ増えてきていたようです。

その次が③2018年6月 テレビアニメ化決定

ここまでは週刊少年ジャンプや単行本を通してファンが増えてはいましたが、webで大きな話題になるには至っていなかったようです。
2019年3月時点 漫画の単行本は累計発行部数450万部を突破しています。

2019年4月 TOKYO MXでアニメ第1期放送がはじめるとジワジワ人気が上がっていくのがグラフからわかります。

④2019年9月 第1期アニメ放送終了。映画化決定。「鬼滅の刃」は累計発行部数1200万部を突破。この時点でさらに人気は増し、webでも検索が多くなってきました。

コロナ禍直前に最初のピークがきています。このころには人気は定着化して企業タイアップ決定が増えています。接点が増えることで更なる新たなファンを呼び込むことになるのです。

⑤2020年2月 モンスターストライクとのコラボ決定、森永製菓コラボキャンペーン決定。
AbemaTV 全26話配信決定
2020年2月4日(火)コミックス第19巻発売

そして、その人気を保ったまま、まさかの連載終了。最終話をむかえるのです。
⑥2020年5月18日に少年ジャンプにて最終話掲載、連載終了。
ここでいったん検索は落ち着きました。

その後に来た急上昇、⑦の部分です。これは検索が急激に増えたことを表します。

急カーブは2020年10月10日から起きていることがわかります。
Googleトレンドで短い期間を見る場合は期間を設定し直して確認してみましょう。

この時に日本で一体何が起きていたのか?どんな仕掛けをして急激な関心を生み出したのか?
調べてみるとこんなことがありました。

2020年10月10日(土)21時 フジテレビ 第一夜(1話~14話)
2020年10月16日(金)映画「『鬼滅の刃』無限列車編」公開
2020年10月17日(土)21時 フジテレビ 第二夜(第15話~第21話)

グラフ⑦10月17日のテレビ放送第2話で最大の人気度を出しました。その後も現在に至るまで高い関心を維持していることがわかります。

グラフから10日が人気度数は57、17日が97。約2倍の差が出たのは映画の公開日が間にあったからだと思います。

ネットでの人気を調べる時にはTwitter状況も一緒に調べるとデータ補完ができます。最近の流行はSNSから始まることも多いのでこちらも簡単に調べてみましょう。

2020年Twitter #鬼滅の刃 のつぶやき件数(YAHOOリアルタイム検索より集計)

10月10日(土) 53,849件
10月11~15日平均 6,805件
10月16日(土) 22,523件
10月17日(日) 81,948件
10月18日(月) 17,190件

映画公開日10月16日がその前の週の3倍以上のツイート量、10月17日に13倍以上のツイートが流れています。驚異的な数字です。ちなみに1twitterで鬼滅の刃関連トレンドワードのランキングを確認すると

10月17日
6位 #煉獄さん
24位 #なんとか滅の刃
48位 #鬼滅の刃

10月18日
1位 #鬼滅の刃キャラ診断
13位 #しのぶさん
26位 #義勇さん

ランキング順位はTwitter&Googleトレンドワードランキング より引用しています

作品のよさはもちろん、交通広告、SNS広告、CM広告などさまざまなプロモーションにも力を入れた結果が今回のヒットにつながっているとは思いますが、Googleトレンドを見るかぎりフジテレビでのアニメ放映がきっかけになり関心を持つ方が増えたのは間違いないでしょう。念のため視聴率を確認してみると

「鬼滅の刃」が地上波全国ネットのゴールデン・プライム帯(午後7~11時)で放送されるのは初めてだったが、10月10日放送の「-兄妹の絆」は平均世帯視聴率16・7%を記録。10月17日放送の「-那田蜘蛛山(なたぐもやま)編」も同15・4%をマークした(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。(yahooニュースより引用)

同枠の前4週平均世帯視聴率は8%程度だそうです。『鬼滅の刃』で倍増していますね。一般に広げるのにテレビはまだ力を持っていますね。

ここまでGoogleトレンドを見てきてすごいのはわかったけど、なんとなく実感がわかない・・そんな感想をお持ちの方いませんか?実はGoogleトレンドは比較することで、より理解が深まるツールなのです。

Googleトレンドの活用ポイント「比較」で見えてくるものは?

では、「鬼滅の刃」と同じくアニメで大ヒットした「君の名は」と比較してみましょう。

鬼滅の刃と君の名はの比較グラフ

映画「君の名は」は新海誠監督のアニメで2016年8月映画が公開され、大ヒットとなった作品です。「君の名は」のグラフは映画公開から1カ月後くらいに最高の人気を獲得しました。その後、2018年1月3日に地上波で初放送があった時にも高い人気となりました。

2つを比べてどんなことを感じますか?

「鬼滅の刃」すごさがリアルにわかりますね。
このように1つだけでは基準がわからないものを2つ比べることによって、相対的なトレンドを知ることができます。

地域ごとのトレンド検索もリサーチ可能

全国単位ではなく地域のトレンドが調べたい場合にもGoogleトレンドは役に立ちます。
下記は先ほどの「鬼滅の刃」と「君の名は」の地方比較のグラフです。検索比率が出るのでとてもわかりやすいですね。
濃い色は、用語が検索される可能性が高い場所を示します。

地域のローカル検索

Googleトレンドのカテゴリーをうまく活用

特定の業界のキーワードや複数の意味を持つキーワードを検索したい場合は、カテゴリーでフィルタリングすると適切なデータが取得できます。「鬼」を検索する場合、お祭りや人を意味する言葉もあれば、書籍としてのタイトルを探したい場合もあります。そんな時にカテゴリー検索を追加ができます。

・これは「鬼」というキーワードを カテゴリー:「人々、社会にしたもの」。下はカテゴリーを「書籍・文学」にしたもの。

カテゴリーを使ったGoogleトレンド検索

カテゴリーは24種類(2020年11月現在)

アート、エンターテイメント・インターネット、通信事業・オンラインコミュニティ・ゲーム、コンピューター・電化製品・ショッピング・スポーツ・ニュース・ビジネス、産業・フード、ドリンク・ペット、動物・科学・金融・仕事、教育・自動車・趣味、レジャー・住居、お庭・書籍、文学・人々、社会・美容、フィットネス・不動産・法律、行政・旅行

[急上昇ワード]ページには、世界中の急上昇検索が表示されます。紹介文をクリックすると、最も関連性の高い記事やトレンドのクエリなど、より多くの情報を取得できます。

毎日の検索トレンド  過去24時間のすべての検索でトラフィックが大幅に増加した検索を強調し、1時間ごとに更新されます。毎日の検索トレンドを使用して、特定の時点で人々が最も興味を持っているものと、検索が互いにどのようにランク付けされているかを確認できます。

リアルタイムの検索トレンド  最近のすべての検索の中でトラフィックが大幅に増加した検索を強調しています。リアルタイム検索は、アルゴリズムによって検出されたナレッジグラフトピック、検索インタレスト、およびGoogleニュース記事から情報収集しています。ナレッジグラフを使用すると、テクノロジーで検索を実際の物や場所に関連付けができます。

リアルタイム検索トレンドのアルゴリズムは、Googleニュースと検索で同時にトレンドになっているトピックをグループ化し、検索の相対的な急増と検索の絶対量に基づいてストーリーをランク付けします。

関連トピックや関連キーワードも上手に活用

関連トピックは該当のキーワードを検索したユーザーが検索した話題、関連キーワードは該当のキーワードを検索したユーザーが検索した検索語句のことです。どちらも人気と注目の指標で表示ができます。

Googleトレンド 関連検索

注目 – 最後の期間からの検索頻度の増加が最も大きい関連トピックです。「急激増加」とマークされた結果は、極端な増加を示すもので、原因としては、新しいトピックのため以前の検索がほとんどなかったことが考えられます。

人気 – 最も人気の高いトピックです。スコアは相対的に計算されます。たとえば、100 の場合はそのトピックが最もよく検索されていることを示し、50 の場合はそのトピックの検索頻度が半分であることを示します。

急上昇ワードやトピックスは早くチェックしたいという方はメール配信登録しよう

Googleトレンドでは注目のイベントに関する最新情報や急上昇ワードをメール配信してくれます。見逃したくない方はぜひご活用ください。2種類ありますのでどちらも欲しい場合はそれぞれ登録してください。

配信メール種類

〇トピックス
注目のイベントに関する最新情報を定期的に送ってほしい場合に登録

・地域と頻度(週1or月1回)が指定できます。

〇急上昇ワード
急上昇ワードについて通知して欲しい場合に登録

・地域と種類(上位、大多数、すべて)、頻度(その都度、1日1回、週1)

Googleトレンドメール登録画面

まとめ

GoogleトレンドはWEB業界ではかなり頻繁に使われているツールです。
オウンドメディアの記事を作成する際にテーマが果たして上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかを調べたり、新商品開発の際に地域のトピックスのリサーチをしてニーズを探ったり、過去10年の人気トレンドを調べたりと期間・地域・カテゴリーなど組み合わせていろいろなデータを見ることができます。

また、ここでおこなったようにプロモーションが終わった後のデータ検証にも役に立ちます。
よりよい商品・サービスをお客様にご提供するためにもデータを有効活用していきたいですね。


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