Googleアナリティクス4(GA4)初心者向け基本の設定方法

初心者向けGoogleアナリティクス4(GA4)設定講座

Googleアナリティクス4(GA4)初心者向け基本の設定方法

GA4(Googleアナリティクス4)とは、Webサイトやアプリのアクセス状況やユーザーの動向を計測してレポートするGoogleが提供しているツールです。
ここで計測されたデータからユーザーの行動を分析し、集客を改善したり、ECサイトの売上アップなどにつなげるために活用します。

このGA4はユニバーサルアナリティクスの後継のツールなのですが、それまでの内容とは大きく変わり全く別物のツールとなりました。そのため、GA4はむずかしい、わからないといった声を多くお聞きしています。

基準等の変更は最初はとまどいますが、しっかり理解をして使えるようになれば、あなたの会社のマーケティングにとって心強い助っ人になってくれます。まずは基本から理解していきましょう。

目次

GA4の種類

GA4には無料版と有料版があります。

有料版は契約内容や利用状況によって金額が変動します。費用は月50万程度と聞いていますが、Webサイトの状況により異なります。大規模なwebサイトでなければGA4無料版で十分対応できます。

GA4でどんなことができるのか?

GA4ではどんなデータが見れるのか?

・どれくらいユーザーがWebページやアプリに訪問しているのか?
・どんなチャネルから自社Webサイトにユーザーが来たのか?
・訪問ユーザー数はどれくらいいる?
・どのページを見たのか?
・どのページを経て購入に至ったか
・問い合わせをしたユーザー数
・どのランディングページ(LP)がコンバージョンが高いのか
など様々なことを知ることが可能です。また、独自で知りたいこともカスタマイズして追加できます。

実際には3つの機能に分かれている

レポート機能

標準レポートです。Googleがあらかじめ設定したディメンション(項目)と指標が確認できます。日々の定点観測などに使うのに最適です。標準レポートには下記のようなものがあります。

〇リアルタイムレポート
〇ユーザー
 ユーザー属性
 概要
 ユーザー属性の詳細
 オーディエンス
〇テクノロジー
 概要
 ユーザーの環境の詳細
〇ライフサイクル
 集客
 概要
 ユーザ獲得
 トラフィック獲得
〇エンゲージメント
 概要
 イベント
 コンバージョン
 ページとスクリーン
 ランディングページ
〇収益化
 概要
 eコマース購入数
 購入経路
 決済経路
 アプリ内購入
〇ライブラリ

探索機能

ディメンション(項目)と指標を使いカスタマイズした分析が可能です。ユーザー行動を深堀したい場合に使うと便利です。
7つのテンプレートから探索したい内容に合わせてデータ探索を選んで行います。

  • 自由形式
  • ファネルデータ探索
  • 経路データ探索
  • セグメントの重複
  • ユーザー エクスプローラ
  • コホートデータ探索
  • ユーザーのライフタイム

広告

コンバージョンに至った経路を詳細に分析し、広告施策や広告予算配分などに活用します。広告には下記のレポートがあります。

広告のスナップショット
パフォーマンス
アトリビュージョンのモデル比較
アトリビュージョンのコンバージョン経路

GA4のトップ画面(デモアカウント)
GA4画面TOP

GA4の設定をしよう

GA4を使うためには初期設定が必要です。その方法をわかりやすく解説していきます。

まずはGA4のレポートを見られるようにする基本設定の手順です。

基本手順

1.Googleアナリティクスアカウントを作成
2.GA4プロパティを設定
3.データ収集の設定(データストリームの作成)
4.トラッキングコードの設定
5.計測開始

1つずつ説明していきます。

1.Googleアナリティクスアカウントを作成

 Googleアナリティクス用のアカウントが必要です。既存アカウントを利用することもできますが、今回は初心者向けなのでアカウントの作成から行います。

Googleアナリティクスアカウントを作るにはGoogle自体のアカウントが必要です。持っていない方は無料で作成できますのでGoogle アカウント作成ページから先に作っておきましょう。詳細はGoogleアカウントの登録設定から始めよう! をご確認ください。

Googleアナリティクス公式サイトにアクセス。 [さっそく始める] ボタンをクリックします。

Googleアナリティクス公式サイトの画面
Googleアナリティクスアカウント作成画面

②アカウント名を入れます。お好きな文字半角で 2~100 文字(日本語で大丈夫)
③アカウントのデータ共有設定
Googleのプロダクトとサービスに✔をつけます。
④[次へ]を押す

GA4のアカウント作成画面
Googleアナリティクスアカウント設定画面

2.GA4プロパティを設定

①プロパティの詳細を設定する
[プロパティ名] を設定します。わかりやすい名前をつけましょう。4~100 文字。日本語でOK!
[レポートのタイムゾーン] はビジネス対象地域の時間と通貨を選択します。日本国内なら、タイムゾーン:日本、通貨:日本円を選びます。

GA4のプロパティの作成画面

②ビジネスの説明
業種はプルダウンメニューから一番近いものを選びます。ビジネスの規模を選んだら[次へ]を押す 。

GA4のビジネスの説明画面

③ビジネス目標を選択する
ここで設定したビジネスの目標によりGA4で表示される標準レポートが変わります。ここは後から変更ができるので、とりあえず下記を選択しておきましょう。

・見込み顧客の発掘
・オンライン販売の促進
・ブランドの認知向上
・ユーザー行動の調査

GA4のビジネス目標を選択する画面
ビジネス目標を選択する

④Googlアナリティクス利用規約の設定
[お住まいの国や地域] を選びます。規約内容を確認し、「GDPRで必須となるデータ処理規約」に✔ します。「私は Googleと共有するデータについて「測定管理者間のデータ保護条項」に同意します。」確認し、[同意する] をクリック。 

GA4Googlアナリティクス利用規約の設定の画面

⑤Googleアナリティクス利用規約の確認
 Google測定データ管理者間のデータほどに関する条項を確認。✔チェック し[同意する] をクリック。

Googleアナリティクス利用規約の確認の画面

3.データ収集の設定(データストリームの作成)

①どこからデータを収集するのかを設定


Webサイトのデータ測定なら [ウェブ] 、アプリなら [iOSアプリ]または[Androidアプリ] から選びクリックします。

GA4のデータ収集を開始する設定をする画面

②データストリームの設定


上記で選んだデータを収集するデータストリームの設定をします。
例)webサイトを選んだ場合

  • ウェブサイトのURL:対象ウェブサイトの URL(「example.com」など)
  • ストリーム名:わかりやすい名前をつけましょう。(「Example, Inc(ウェブ ストリーム)」など)

[ストリームを作成]をクリックします。

GA4データストリームの作成画面
データストリームの設定

拡張計測機能
GA4でユーザー行動を計測するイベントという機能があります。イベント中でGoogle側があらかじめ自動収集する仕組みを拡張計測機能と呼びます。この機能を有効にすることでページビューやscrollなどの決まったイベントが自動的に収集されます。データ ストリームが作成されたら、収集したくない拡張計測機能イベントを個別に無効にすることができます。デフォルトでは有効になっているのでここはそのままでOKです。詳細はイベント説明で行います。
※拡張計測機能はウェブデータストリームのみが対象です。

③ウェブストリームの詳細確認


データストリームはGA4プロパティごとに 1 つ作成できます。ウェブサイトには1つのデータストリームを作成してください。ウェブ用のデータストリームには「G-」形式の「測定ID」が設定されます。

ウェブストリームの詳細確認の画面

※データストリームはGA4の1つプロパティに、最大50個まで登録できます。アプリとウェブ の合計で最大50個、アプリのみは最大30個まで設置可能です。
※データストリームは一度登録をすると作成後の編集はできません。削除する場合は関連付けられているプロパティを削除します

4.データ収集の設定

データーストリームで作成されたデータ収集を実際にするためのWebサイトやアプリ側に必要設定をします。


①上記画面のGoogleタグのところ〔タグの実装手順を表示する〕をクリック。
② [実装手順] で [手動でインストール]をクリック。表示されるコードをコピーして対象のWebページの<head>要素の直後に貼り付けます。(※Googleタグマネージャーを利用する方法もあります。別途説明します)

WordPress、WixやShopifyなどCMSでは設定方法が異なります。カスタムHTML機能を使ったり、アナリティクス用の設定欄に入力したり様々です。手順については、お使いの CMS ヘルプ等でご確認ください。

5.計測できているか確認する

 ウェブサイトにアナリティクスのタグまたはアプリにSDKを追加したら、通常は 10~15 分以内にプロパティへのデータ送信が開始されます。データを受信しているかは[リアルタイム レポート]または[デバックビュー]で確認ができます。デバックビューは別の機会に詳細を説明しますので今回は割愛します。

タグが適切に設定されている場合は、[現在のユーザー数] カードのユーザー数が約15秒ごとに更新されます。他のレポートでは、データ処理に24〜48時間かかります。

GA4リアルタイムレポート

【注意】タグ設定時のよくある間違い

タグを設置してから24時間経ってもレポートにデータが表示されない場合は、次のいずれかの問題が発生している可能性があります。

  • 測定IDの設定間違い
    正しい「G-」形式IDを使いましょう。ユニバーサルアナリティクスのトラッキングIDが入っているケースなどもあるので注意が必要です。
  • タグ設定場所の間違い
    タグは、<head> 開始タグの直後に貼り付けてください。
  • 間違ったタグやアカウント、プロパティまたはデータストリームの使用
    正しい内容、参照先を確認します。
  • 不要な空白や文字が入っているタグ
    タグをコピーし直接ウェブサイトに貼りつけてください。

ここまでで、GA4のレポートを最低限の見られる状態にできました。次はさらに必要な設定をしていきましょう。

まとめ

「Googleアナリティクス4(GA4)初心者向け基本の設定方法」について基本的な解説をいたしました。

・GA4概要
GA4はWebサイトやアプリの計測分析ツール
ユニバーサルアナリティクスの後継でデータの扱い方が大きく変わった
無料版と有料版があり、機能に違いがある

・GA4の機能
レポート機能、探索機能、広告の3つの機能があります
標準、カスタム分析、コンバージョンレポート経路分析ができる

・GA4設定手順
Googleアナリティクスアカウント作成
GA4プロパティ設定
データ収集の設定(データストリーム作成)
トラッキングコードの設定
計測開始と確認

手順の詳細
アカウント作成からプロパティ設定までの詳しい手順を解説
データストリームの作り方と拡張計測機能の説明
トラッキングコード設置方法と計測確認方法

・注意点
タグ設定時の間違いに注意が必要

初心者向けGoogleアナリティクス4(GA4)設定講座

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