「SEOはもうオワコン」と言っている方もいます。確かに、パーソナライズド検索やローカル検索、AI導入などGoogle検索をとりまく状況は大きく変化しています。しかし、まだまだSEOは重要なのです。今回は、SEOトレンド2024と題して今年行うべき重要なSEO施策をまとめました。
こんな方が対象の記事です。
- webで集客したいけど何をしたらいいのかわからないという中小企業のウェブマスター
- SEO最新情報に興味があるウェブ担当者
この記事を読むと2024年の今SEOで今やるべきことがわかります。
2024年SEOトレンド施策
- コンテンツの品質の向上
- モバイルユーザビリティ
- YMYL
- 参照ドメイン
- 検索結果のクリック率
- ページの滞在時間
- 記事内での内部リンク
- 質のよいバックリンクの総数
この内容について掘り下げます。
コンテンツの品質
コンテンツ品質には自信をもっているけれどその判断基準がいったいどこにあるのか？よくわからないという方が多いはず。Googleが一番重要だと考えているのは、コンテンツが「ユーザーが知りたい情報を最低限の手間で提供できるか」という点を問う「Needs Met」です。評価を高めるには、ユーザーの役に立つオリジナルな信用のおける情報を適量で届けることが必須です。
まずはGoogleが定める品質ガイドラインを読みwebサイトの評価基準を理解することが大事です。ただ、これはすべて英語書かれていて英語が苦手な方にはつらい文章・・ですので、電通デジタルが要点を翻訳したGoogle 品質評価ガイドライン 解説を読むのが早そうです。
ちなみに「品質評価ガイドライン」にはこんなことが書かれています。
Needs Met（需要との一致）
Needs Metとは、検索結果がユーザーのニーズをどれだけ満たしているかを評価する指標です。ユーザーの検索意図（User Intent）を理解し、結果がその意図に合致しているか、どれだけ役立つか、満足度が高いかを測ります。「ユーザーの需要に合った質と量の情報を、ストレスなく提供する」Google の品質評価の上でもっとも重要な要素です。
Needs Met評価の重要なポイント
- ユーザー中心
Needs Metはユーザーの視点に立って、検索結果がどれだけ役に立ったかを評価します。
- クエリと検索結果の両方を考慮
Needs Metの評価は、クエリと検索結果の両方に基づいて行われます。
- 多様なニーズに対応
検索意図は多岐にわたり、求める情報も人それぞれです。Needs Metは、これらの多様なニーズを満たせる検索結果を評価します。
- 新鮮さ
特定のクエリでは、最新情報が求められます。Needs Metは、最新情報、ニュース、トレンドなどを提供する結果を高く評価します。
Page Quality（品質の高さ・信頼性）
Page Quality (PQ) とは、ウェブページ自体の品質を評価する指標です。 検索クエリの有無にかかわらず、ウェブページがその目的をどれだけ達成しているか、ユーザーにとって価値のある情報や体験を提供しているかを評価します。
その情報が本当に信頼できるものか、コピペ記事や信頼性の薄いまとめ記事かを判断するため、Google の品質評価プロセスでは以下の要素が総合的に考慮して「「Page Quality」評価をおこないます。
・ページの目的
ページが有害な目的を持っている場合、またはその真の目的やコンテンツ責任者について人々を欺くように設計されている場合は、最低品質と評価されます。 それ以外の場合は、ページがその目的をどれだけ達成しているかによってPQ評価が決定されます。
・ページが危害を加える可能性
人や社会に有害なウェブサイトやページ、信頼できないページ、スパムとみなされるページは、最低品質と評価されます。
・ページのトピックとYMYLの程度
ページのトピックは、全体的なPQ評価の基準を決定するのに役立ちます。YMYLトピックのページは、非YMYLトピックのページよりも高い基準で評価されます。
・ウェブサイトの種類
ウェブサイトの種類によって、PQ評価の期待値は異なります。 例えば、趣味の小さなウェブサイトと大企業のウェブサイト、金銭取引を伴うウェブサイトと支払い不要なウェブサイト、素人が作成したコンテンツを持つウェブサイトとウェブ制作の専門家が作成したコンテンツを持つウェブサイトでは、期待値が異なります。
・ウェブサイトとコンテンツ作成者によって提供される情報
ウェブサイトとコンテンツ作成者が提供する情報は必ずしも信頼できるとは限りませんが、重要な出発点となります。
・メインコンテンツの品質
メインコンテンツがどれだけユーザーの満足できるものであり、ページの目的達成に役立っているかを考慮します。
・ページのタイトル
ページのタイトルはメインコンテンツの一部とみなされます。 ページを要約した分かりやすいタイトルは、ユーザーがどのページにアクセスするかを判断するのに役立ちます。
・広告と補助コンテンツの役割
広告と補助コンテンツが、ユーザーのページ体験にどのように貢献しているかを考慮します。 多くのウェブサイトは、ユーザーにコンテンツを共有するために収益化を必要としています。 広告の有無だけではPQ評価の考慮事項にはなりません。
・ウェブサイトとコンテンツ作成者の評判
ウェブサイトとコンテンツ作成者の評判を調査し、他の人がそのウェブサイトと背後にいる人物をどのように見ているかを調べます。
・ページの信頼性：E-E-A-T
ページがどれだけ信頼できるかを評価します。経験、専門知識、権威性は、信頼性の評価に役立ちます。 ページの種類によっては、高いレベルの信頼性が求められます。
モバイルユーザビリティ
モバイルファーストインデックス（MFI）とは、Googleのインデックス登録とランキングで、モバイル版のコンテンツを優先的に使用することです。以前はPCの評価軸だったのが完全にモバイル移行しました。そうなるとモバイルに最適化されていないページ評価はさがることになり、検索結果順位にかなり大きな影響を与えます。
YMYL（ワイエムワイエル）
Googleの検索品質評価ガイドラインで言及されている、”Your Money or Your Life”（あなたのお金またはあなたの生活）の略語です。「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」のことを指します。品質評価ガイドラインでこのYMYLの話題に分類されるものは下記の通りです。
2020年からは特にYMYLページはGoogleのアルゴリズムアップデートで順位が大きく変動しやすくなっています。アップデートのたびに変動が起きるキーワード範囲も拡大してきていますので、しっかりチェックしておきましょう。
YMYLトピックの例
- ニュースと時事 国際的な出来事、ビジネス、政治、科学などの重要なトピックについてのニュース。テクノロジーなど ただし、すべてのニュース記事が必ずしもYMYLとみなされるわけではない。（例：スポーツ。エンタメ、日常生活の話題)
- 公民・行政・法 情報に精通した市民を維持するために重要な情報など
投票、政府機関、公共機関、社会サービス、法律問題（例：離婚、子供）について親権、養子縁組、遺言書作成など） - ファイナンス 投資、税金、リタイアメントプラン、ローン、銀行、銀行などに関する財務上のアドバイスや情報。保険、特にオンラインでの購入や送金を可能にするウェブページ
- ショッピング 商品やサービスの調査や購入に関する情報やサービス
- 人々のグループ人々のグループに関する情報またはクレーム（これらに限定されない）。
人種または民族、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人の地位、性的指向に基づいてグループ化されています。性別または性同一性 - その他大きな決断や人々の生活の重要な側面に関連した話題は他にもたくさんあります。フィットネスや栄養、住宅情報、大学選び、就職など
ページの滞在時間
Googleは、滞在時間がSEOにとって重要であることを公言したことはありません。また最新たGoogle 品質評価ガイドラインにも滞在時間そのものについての記載はありません。また以前ですが2016年8月26日動画ではGoogleのジョンミュラー氏が、『Googleアナリティクスのデータとランキングは紐づいていない』と言及しています。
しかし、その後も滞在時間とSEOの相関関係は「ある」・「ない」の議論がずっと行われています。
現在、確かな答えはないのですが、様々なサイトの分析をして感じるのは「滞在時間はランキングに間接的に影響を与えている」ということです。
記事内での内部リンク
「内部リンクを最大化するSEO戦略5カ条」の記事で内部リンクの重要性などについて書いています。要約すると
１. エンゲージメントを追求するべし
２. 話題の関連性が非常に高いページをみつけるべし
３. リンクにはコンテキストを追加するべし
４. すべてのリンクはユニークなものにするべし
５. 価値の低いリンクをトリミングすべし
検索エンジンが内部リンクをウェブサイトの構造やコンテンツの関係性を理解するための手がかりとして利用しているので、記事内の内部リンクはSEO（検索エンジン最適化）の観点から重要であると言われています。。 適切な内部リンクをおこなうことで、ウェブサイトのクロールとインデックスを促進し、検索ランキングの向上に繋がる可能性があります。
質のよいバックリンクの総数
2024年Googleのジョンミュラー氏などは以前ほどリンクが重要ではなくなってきたとの発言を繰り返していますが、リンクは今も重要な要素です。
SEOでは被リンクの数と質が大事になります。とくに大事なのは「関連性の高いサイトからの被リンク」です。
検索エンジンは「関連性の高いサイト」からの被リンクをより高く評価します。
王道的な手法は良質なコンテンツを作り、自然にリンクが広がることで評価があがります。ただ、なかなか難しいので、さまざまな方法で被リンクを獲得します。詳細は初心者向けSEOガイドをご覧ください。
＝ 参考記事＝
まとめ
SEOコンサル業も5年経ち今でも多くの企業様のサポートしています。AIツールの躍進によりコンテンツが増え、SEOはひどい状態になっています。
しかし、ここにチャンスがあります。オリジナルのコンテンツを信頼性を担保した内容で制作すれば小さな企業でも勝てる可能性が高くなったと感じています。
もちろん、検索エンジンだけのSEOだけではもう十分でないと感じています。
みつけてもらう方法は多岐にわたってきていますが、やはり流入が多いサーチエンジン最適化し、流入をふやすことがまずは大事！その後ユーザーがウェブサイトに来訪し、コンバージョンせずにはいられないコンテンツとの出会いを演出。そんなページを作るにはどうしたらいいか・・。でも、そもそもサイトに来てくれないと見てもらえない。SEO～サイトの成果の計測のGA4までが大事なのです！引き続き頑張りましょう。
